募集要項
バイオリン製作・修理学校
Violin Restoration School
当工房のViolin Restoration Schoolで学び、楽器店で働くバイオリン職人・リペアマンになりませんか?
当工房ではバイオリン修理を専門的に教えております。
修理技術の習得にはバイオリンの製作知識や技術も必要ですので、バイオリンの製作も行います。
目指すはバイオリン職人!
バイオリン職人になるために!
バイオリンのリぺアマンになろう!
また社会人の方や、趣味程度でも技術を身に付けたい!という方向けに週2~4日コースも用意致しました。
それぞれの方が楽しめるように個人個人に合わせたカリキュラムを制作致します!
募集年齢:18歳~ 概ね40歳まで
各学年定員最大:4名(場合によっては1~2名で締め切ります)
2023年度 全日制生徒様募集中
残り空き枠1~2名様 2023年2月記載
週単発の生徒様はただいま定員一杯になっております。 2023年2月1日記載
期間:全日コースは2年間+任意2年の最大4年間
その他のコースは1年毎事に更新
全日コースは2年経過の後、任意習得コース+2年(2年間で習得出来なかった細部の技術を学びます)
その他のコースは年単になります。
日程
①全日コース 平日10:00~17:00(基本2年間+任意2年間) 初年度授業料150万円(道具・材料費・楽器2艇分込) 2年次以降120万円
②週3日コース 平日10:00~17:00(年間単位) 月曜日・火曜日・水曜日・木曜日・金曜日の中から工房指定曜日の3日間 授業料年間80万円(材料費込)
③週2日コース 平日10:00~17:00(年間単位) 月曜日・火曜日・水曜日・木曜日・金曜日の中から工房指定曜日の2日間 授業料年間68万円(材料費込)
④変則コース 時間、日にちはご相談
(注意)②~④に関しましては道具費用は入れておりません。もし一式必要でしたら別途30万円必要になります。
Violin Restorationの授業内容
①刃物の使い方と木材知識
②駒・魂柱製作
③ニス修理
④割れ修理・剥がれ修理・欠損修理
⑤ネックリセットなど高等技術修理
⑥表板や裏板など元の状態に戻す、修復修理
⑦セットアップ等
⑧毛替え
⑨バイオリン製作
⑩月2回 国内有名ソリストによるバイオリンレッスン
⑪年間楽器を2艇贈与(2年間の場合は4艇、3年の場合は6艇になります)
以上の内容の授業を2年間繰り返し繰り返し行います。
②~④のコースにつきましては、生徒さんの要望により習いたい技術を習得して頂く形になります。
入学に関しましての手続き
工房まで資料請求して頂き
必要事項を記入の上、入学申込書を工房まで送付ください。
到着後2週間以内に可否のご連絡を致します。
その後授業料をお支払い頂いた後、一ヵ月~二か月後からの入学となります。
卒業後の進路
全日コース2年間終了後は工房の卒業生として楽器業界への就職を斡旋致します。
全国のバイオリン工房、楽器店など様々です。
しかしそれも全て本人次第ですので絶対と思わないで下さい。
本人自身が楽器店や工房に足を運び探し見つける努力が最も必要です。
2年間で即戦力になるには本当に厳しいですが人によっては2年間で素晴らしい技術を身に付けます。
技術がまだ未熟で楽器店などへ推薦するのは難しいと感じた場合はもう一年修行する事を提案致します。
斡旋する時は修理学校卒業者として、推薦致します。
Violin Restoration School のメリット
①修理技術が身に付く(全日コース2年間及び3年間終了した場合)
②製作学校卒業という形より修理経験者として楽器店などへの就職が有利になる
③楽器業界に就職した際のイメージが現場で習う事により鮮明なビジョンが見える。
④工房の在庫の楽器やお客様の楽器など実践的な技術習得出来る
⑤座学授業・レクリエーションなどは基本ありません、ただただ作業して頂きますので無駄な時間がない
⑥一人一人に合わせて授業・指導を行いますので、職人特有の見て覚えろ!ではなく、わかりやすいようマンツーマン形式で教えます。
少数で行う事により、一人一人を親身に見る事が出来ますので、他校より確実に経験が身に付きます!
その人に合った練習方法などをその都度、提案していきます。
これは当たり前ですが、製作や修理のやり方を知っているからと言って、
それがプロとしてお金を貰えるレベルになるまで相当な練習、訓練、経験数が必要です。
10回20回程度じゃDIYレベルで素人とそう変わりはないのです。
それを補うために何回も何回も体で感覚で覚えるまで数をこなせるのは当工房のみです。
毛替えだけでも当工房はいろいろ様々な弓で200回以上は行います。
バイオリン修理職人の世界とは
およそバイオリン職人は製作者・リペアマン合わせ日本には400人前後居ます。
その中から製作に特化した人・修理に特化した人・弓に特化した人・または全部出来る人、それぞれいらっしゃいます。
当工房では修理に特化した職人を育成しております。
楽器店で働くバイオリン職人はほぼ90%くらい修理のみを行っており
必要とされているのは修理の職人が大半です。
製作のみで就職出来るところはほぼ皆無で、製造メーカーでの製作作業があるくらいです。
個人工房の場合は製作もさせてくれるところもあります。
修理の世界はとても奥深く、製作とは違う物があります。
製作者は簡単に言いますと、自分の楽器を通して表現し買っていただけるお客様や企業、または楽器店に認められなければいけません
自分を発信し主張し続けなければなりません。
今の時代はより競争が激しいです。
製作者は大変多く、一定の訓練をした方は本当に素晴らしい作りで甲乙つけがたいです。
そして以前は粗悪品が大半だった中国製も随分レベルがあがり、ビックリするくらいの値段の安さの上に製作レベルも高いのでより厳しいです。
逆に修理者は奏者の求める物を不足に感じる事を理解し改善させなければいけません。
また壊れた楽器を修理し、壊れる以前より音も見た目も綺麗に出来るよう心がければなりません。
その修理レベルもお客様はもちろん同業者も唸らせるほど、または修理した事を気づかせない程の技量が求められ
大変シビアな世界です。
修理の職人の方が大変と言う製作者の方も多くいらっしゃいます。
また修理で来る楽器もお客様も違いますので一人一人、一台一台に合った対応力・理解力も求められます。
修理予算や時間も限られていますので自分の好きなように修理出来ない事は当たり前で
その中でクオリティを保つには作業スピードと経験が重要になってきます。
有名なストラディバリやガルネリ、そしてその師でもあるアマティの楽器が今も高値で取引され
現役で奏でられるのは過去現在の素晴らしい修理者によって幾度となく修理され生かされ引き継がれているからなのです。
下手な修理をされると楽器の寿命は縮まり、故障が相次ぎ弾かれなくなるでしょう。
しかし上手く素晴らしい修理をしたら今後何百年も生きてくれる。
それがこの世界の最大の醍醐味ではないでしょうか。
教えて先生!Q&A!!
Q 工房の雰囲気はどんな感じですか?
A イメージ的には怖い親方が睨みつけてるように思うかもしれませんが
いつもラジオかクラシック、J-popなど好きな音楽を聞きながら、それぞれが自分の作業してます。
一人一人している作業は違います。
音楽の話から食べ物など、くだらない話をしながら作業してる時もあります。
楽しくゆったりとした時間が流れています。
Q 年齢は関係ありますか?
A 全く関係ありません。
Q 不器用ですけど大丈夫でしょうか?
A 大丈夫です、上手くなるかどうかは貴方の情熱のみです。
Q 楽器は何一つ弾けないんですが大丈夫ですか?
A 大丈夫です、音の変化や音色が理解出来たら基本的には問題ありません。
全日制の方にはバイオリンレッスンが2週間に一度行われます。
Q 一人前のレベルになるまでどれくらい掛かりますか?
A 本人の努力次第ですがお客様の楽器を修理するようになるには
簡単なセットアップや駒交換・調整などは3年~5年前後で出来るようになります。
何でも一人で出来るようになるには8年後くらいかと思います。
Q バイオリン職人は楽しいですか?
A はい。終わりなき探求、いまだ解明されてない音の世界
これ以上の仕事は無いと自負しています。是非この世界で一緒に切磋琢磨しましょう!
Q 先生または上手い人でどれくらいのスピードでやりますか?
A 製作では上手い人でバイオリンを一週間で白木まで完成させちゃう職人さんも居ます。もちろん製作レベルも凄いです。
私(田澤)は製作はほとんどしませんが、駒製作の場合、駒足合わせは5分くらい全体で15分~30分程です。
バスバー製作はOPENからクリーニング・バスバー製作そして
接着・乾燥4時間・加工と開けて閉めるまで6時間前後くらいです、バスバーを合わせる事自体は30分前後でビッタリいきます。
これは凄い早いというわけではありません、きちんと訓練してる人はこれくらいで出来ます。
Q どれくらい技術を身に付けると就職出来ますか?
A 2年間で駒を卒業時で1時間~2時間、毛替えも1時間30分前後で出来るようになると最初にしてはまずまずです。
その後どんどん早くなりますので、卒業時ではそれで十分かと思います。
駒交換や毛替えは職人でも30分~1時間くらいが通常です。
Q 週3日コースや1日コースでは何が学べますか?
A 全日コース程時間がありませんので、ピンポイントで学んで頂けます。例えば駒作りを重点的に、魂柱を重点的にですとか
出来るとこまで全部やりたい!となりますと、かなり悩みますが出来る限りのカリキュラムを組もうと思いますので
ご相談頂ければと思います。
製作をやりたい!という方製作のみでも大丈夫です。
Q 製作学校卒業しましたが、リペアを習いたいので入学しても大丈夫ですか?
A もちろん大丈夫です。製作も行いますがベースは修理の技術です。
基本的に修理に特化している工房ですので完璧な修理から、安い修理まで習う事が出来ます。
Q 他の製作学校との違いは何ですか?
A 当工房の場合は、漠然としたバイオリン職人ではなく、就職を目標とした学校です。
その為一人一人に合わせた内容にてカリキュラムを作ります。
この人はこれが苦手だなと感じたらそれを克服してもらうような形を取りながら、やりたい事もどんどんお教えします。
他は修理する数が圧倒的に多いと思います、一個の内容を濃くするのも重要ですが数をこなすもの重要です。
どんな形が好きか美しいか、それは数をこなす事で自分の感覚が磨かれていきます。
削り方一つで上手い下手がわかる世界ですので、そういう細かいところもしっかりとお教えします。
また工房内での作業になりますので、多くのお客様がご来店します。
そこでいろいろなお客様への対応の仕方なども学べますので、いざ就職となっても違和感なくお客様と接することが出来ると思います。
より就職した感じと近い内容だと思います。
これは余談ですが、私も最初の数年間は自分の下手さに凄い悩みました。
口では達者な事を言うけれど下手という現実を良くわかっていたからです。
上手い人のを見ては盗み、真似し、作業に没頭する日々がいつの間にかあんなに難しかった作業が簡単になり
時間も短縮され自分のスタイルというのも出てきました。
20年以上経った今でもいろんな職人さんに話を聞きより良い方法を探し勉強しています。
私より若く上手い人は沢山いるかと思います、 職人である限り驕り高ぶらず新しい考えを求め発展し続けなければいけません、
一つの考えに囚われてしまえばそれで発展は途絶えてしまいます。
偉ぶってる人はそこで終了です。
謙虚に貪欲に、そう精進して行って欲しいです。
他に何か聞きたい事、または工房見学やパンフレット等をご希望の方はお気軽に電話またはメールにてお伝えください。
あなたの技術が200年前から200年後へと
技術講師
Violin Restoration 田澤 史朗
10代より北海道 上原与四郎氏の元にてチェロを始める
都内バイオリン製作学校リペアコースを2年卒業
某日本最大手楽器店にて専従リペアマンとして6年間下積み
その後、都内各楽器店のリペアマンをこなしなが(株)YAMAHA浜松工場にて弦楽器修理指導検査員を6年間兼務
J .G .Johansson氏、P.SACCO氏、J.Bomsma氏、H.Shavonne氏にViolin Restorationを教授を頂き
Francesco Bissolotti氏,Mario Bissolotti 氏,Gio Batta Morassi氏、EDGAR RUSS氏などのviolin technical trainingに参加
2007年に千葉県柏市にて独立、その後東京都町田市と神奈川県川崎市(現在の工房)に工房を移転、
弦楽器修理技術を認められ(株)YAMAHA MUSIC JAPANや大手楽器店と修理技術契約を締結し
現在年間300~400艇近くの楽器を修理し、800~1200本近くの毛替えをこなしております。
イタリアやアメリカ、フランスのマエストロ達や(株)YAMAHAおよび各楽器店の技術者のみならず、
多くの方に教えと影響を受けました。
今も日本バイオリン製作協会やアメリカのVSAやObelinをもとより、国内外の職人仲間達と日々より良い技術を求めております。
2012
弦楽器工房 IL CONFORTO
神奈川県川崎市麻生区上麻生5-6-17 若井ビル105号室
TEL 050-1337-0027
atelier@ilconforto.info
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